荒船山で3世代登山

つかっち

2012年11月07日 12:55

11月3日の文化の日、群馬県と長野県の県境にそびえる荒船山に登ってきました。
初級コースとのことでしたが、意外と手強い登山となりました。




荒船山
標高1,423m 日本二百名山
南北約2km、東西約400mの安山岩でできた台地で、平坦な頂上部と切り立った崖のある山容が、荒波を割って進む船を思わせることから、その名が付けられたといわれている。



下から望むとあそこにどうやって登るんだって感じでそびえておりますね~
写真は船で言うと船尾に当たり、あの先に2km程平坦な台地があるまるで空母みたいな変わった山です。









普段登山は長男と二人なのですが、昔山登りをやってた母親が、父親と一緒にどっか登りに連れてけということで、3世代登山ということになりました。
親父の方はあまり乗り気ではなかったようですがね。


昔やってたとはいえ、かな~り久々の登山なので、高尾山でもと思ったのですが、何回も行ったことがあるからいやだの、そこそこ登りたいだの、親父はきついのはいやだの注文が多く・・・直前までどこ行くか悩んでました。

先日茶臼を強風で途中で下山したので、天気予報で風速も気にしてたってのもありなかなか決められず、百名山だし赤城山にしようかと思ったのですが、頂上付近の気温が0度とか出てたので、風があったら装備的に辛いなってことで、標高もそこそこあって、初級者でも登れるって書いてあった『荒船山』に行くことにしました。


荒船山をヤマレコとかで調べたところ
途中急登はあるが、難しくはないと・・・
断崖絶壁からの眺望が綺麗・・・
上に登ってしまえば、山頂まで2km弱はフラットでのんびり散策できる・・
クレヨンしんちゃんの作者『臼井儀人』さんが転落死・・・どおりで聞いたことある山だと思った


などなど、まぁ~いけそうな感じでした。



懸念は峠の登山口から山頂をピストンすると、山道を約9km弱歩くことになるので、長男がそんだけバテずに歩けるかどうか・・・
う~ん挑戦です。


内山峠という登山口に20台位止められる駐車場はあるようなのですが、どのくらいの時間に埋まってしまうか分からず、とりあえず5時過ぎに家を出発、途中休憩しつつ7時20分位に登山口に着いたのですが、駐車場のメインは埋まっており、道路脇に駐車が始まったところでした。
自分はギリ車体半分駐車場に入れて止められましたが、次々に車が来てましたね、紅葉の季節ですしね、もう少しのんびりしてたら、止めるのに苦労してました。



車内で朝食をとり、荷物の整理。
母親が遠足気分でガッツリ弁当を作ってきたので、パッキングしなおし・・・
この作業が後に悲劇をもたらします(泣)


AM8:20 登山口出発!


前半は細いですが、しっかりとした登山道を進んでいきます。



はい、熊出没注意~




天気はいいので、気持ちいい山歩きが楽しめます。
道は落葉でふかふかした感じですね





紅葉は見頃の木もあれば、終わってるのもあり、まだまだのあり~のといった感じでまちまちですね、来る途中通った254号線は紅葉が綺麗でした。


意外と登ったり下ったりを繰り返します。



基本森の中の登山道なので、眺望はあまり望めませんが、所々から切り立った荒船山や、下の景色を望めます。



長男は森の登山道は単調らしく、ま~だぁ~と文句を言いながらも、ちゃんと歩きます。
標高が高いので、霜が降りていて、溶け出して少しぬかるんでる所もありました。



1時間ほど歩くと、登山道も様相を変え、山頂部の岩場への取り付きになります。
そっから険しくなるのですが、長男は岩を待ってましたとばかりにガツガツ登って行きます。
体重が軽いので、早い早い・・・やっぱりこういう道が楽しいのね


いつもは長男に合わせるのですが、今日は老人組もおりますので、気を使います。



梯子や鎖場なんかを登りきると平坦な山頂部になります。
この看板が登った目印。ちょうど船の甲板に着いたってことですね。
ここから数百メートル行くと、絶景ポイントの艫岩(ともいわ)になります。






ここがこの山で一番のポイント艫岩。船でいうと船尾になります。
群馬側の254号から見ると、ここがば~んとそびえて見えるんで、迫力あるんですよね。
通常のコースタイムだと90分位のようですが、我家はゆっくりなので、2時間かかりました。





艫岩からの眺め
写真じゃ伝わらないと思いますが、結構な高度感を感じます。なんてったって、柵なしの絶壁ですから。
景色は良いです。浅間山やちょっと霞んでますが、北アルプスの山並みも望めます。
ここだけ風が吹き付けて寒いです。




う~ん確かにこんだけ絶壁だと覗き込みたくなる気持ちも分かるかな~
やはり、臼井さんの話をされてる方が多かったですね、そういった不幸な事故があったので、気をつけないといけないって思いますもんね。


艫岩には避難小屋とトイレが付いた東屋があり、そこで休憩できます。
何組かがバーナーを使いカップラーメンを食べているので、自分もあったかいコーヒーでも~

・・・

・・・

・・・

コーヒーが無い~(ToT)
出発前に弁当を入れるため、パッキングし直した時に車に置いてきてしまったようです。
あ~バーナーも水もあるのに~、しかも飯はカップラーメンでもないし・・・
ただの積荷でした。トホホ・・・



せっかくなので、カルピスを温めてやりましたよ。



ここが頂上だといいんですが、荒船山の頂上はここから30分~40分位平らな山頂部を歩き、最後数十メートル登った経塚山というところになります。


大人はノンビリ散策気分で歩けるところですね、紅葉もしてて気持ちいいです。
長男はただ歩くだけで、つまらないようで、さらにペースが落ちます。
とどめに、最後の山頂への上りが結構急登で、しかも所々凍っており非常に登りにくかったです。



艫岩から約1時間、ようやく登頂!



山頂は広く無いですし、眺望も艫岩程では無いですが、風も無かったので山頂で昼飯を食べました。




後は来た道を戻るだけ。




再度艫岩で休憩~


帰りは岩場の急な下りがちょっと大変でしたね、少し濡れていたのもあって滑りやすく、危険なところは一段一段子供を抱えて下ろすような形でした。



登りにアップダウンがあったので、当然下山にも登る箇所が何箇所もあるわけで・・・
ボディーブローのように体力を奪います。
親父なんか、下りのほうが多いんだよな?なんて当たり前のことを確認してきますもん(笑)




帰りは光の当たり方も変わって、紅葉の色付きもきれいに見えました。



長男もさすがに疲れて、度々立ち止まるようになり、思ったよりも時間がかかります。
でも、歩いて下山するしかないので、お菓子を与えつつなんとか歩かせ・・・




ゴ~~ル!
15時20分、スタートから7時間で登山口へ戻ってきました。
通常の方ならは4時間+休憩時間といったところでしょうか、我家はペースもゆっくりで休憩も長かったので、思ったよりも時間がかかっちゃいました。



そこそこ歩けるのが分かったので、登れる山の選択肢が増えたかな。







ちょうど2年前の文化の日に始まった親子登山。
お気に入りの帽子は変わらないけど、やっぱりお兄ちゃんになりました。
どのくらいまでやだとか言わずについて来てくれるんだろうな~。


おしまい。


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